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スタッフのカトウです(@_@)
週間天気予報はアテになりませんね〜
本日外は晴天です(笑)
しかし明日は週末にかけて天気は崩れるそうで...
定休日に雨天が当たるのは運が良いのか悪いのか
得をしたような損をしたような気分です(^^ゞ
今回のブログは前回に続きガラスコーティングのお話です。
前節でなぜ本題に触れるかというと...
いざ施工を始めようとしたらWAKO'Sさんがいらっしゃいました(笑)
車体洗車のコツを聞きたくデモンストレーションを出来ないかとお願いしたところ
快諾いただきました!!
左でガラスコーティング、右で洗車という奇跡の1枚が撮れた現場です(笑)
この日、ご来店された方は間違いなくラッキーだったと思いますよ。
まぁこれ目的の来店は見えませんので誰も得していませんが(笑)
洗車は近々メニューに加えるつもりですので、ご期待ください。
WAKO'Sさんの洗車は次回のブログでご紹介しようかと思いますので
そちらも併せてご期待くださいヽ(^o^)丿
そんなわけで早速ブログ本題です。
施工前に改めてグイグイと質問させていただきました。
やはりどの自転車乗りさんが一番最初に競合させるのはガラスの鎧だと思います。
あとはWAKO'Sのバリアスコートのリキッドタイプですね(以降VAC-L)。
一つずつ解説していきたいと思います。
まず一番気になる施工費用ですが
VAC-L ≦ ガラスの鎧 ≦ ハドラス
こんな感じだと思います。
というのもVAC-Lもガラスの鎧も明確な定価というものが存在しておりません。
他店当店購入品や新品や中古などで施工費もバラバラとなっています。
ざっと調べてみるとVAC-Lもガラスの鎧も大体8,000円〜10,000円程度に落ち着いています。
敢えてガラスの鎧の方を高くしたのはカガミの甲冑というオプションがあるので
そこまで含むと大抵はVAC-Lより高くなるだろうという推察でそうしてあります。
一方ハドラスですがすでにはっきりと定価が明示されています。
完成車(ホイール別)で例えますと30,000円(税抜)となっており簡潔明瞭です。
平たく言うとド高いわけです(笑)
ただし高いのにはやはりそれなりの理由がちゃんとあるわけです。
まずコーティングが3層とその他よりも厚いコーティングになっています。
VAC-Lもガラスの鎧も基本1層です。
カガミの鎧というものがある分ガラスの鎧は2層になりますが、それでも1層少なくなります。
そしてハドラスはコーティングの硬度が9H以上を保持しています。
カガミの鎧は7H〜9Hなので施工者の技術でその硬度が変わってしまうのでしょうか?
ここに差異があるのは存じ上げませんが、ハドラスの方は間違いなく9H以上を約束されています。
それと先日のブログでも触れましたがハドラスは使われる成分を出来るだけ開示させています。
さらにVAC-Lはマット系には使えません。
ガラスの鎧・ハドラスではマットも蛍光も全カラーで施工可能です。
耐久年数ですがVAC-Lは1〜3年、ガラスの鎧で3年、ハドラスが3年以上となっています。
これはハドラスを除く2社は明確に謳ってはいません。
ハドラスは3年の品質保証をしています。
このように施工証明のカードも発行していますので、万一事故した場合なども見積もりに含めれます。
ざっくりとではありますが、他2社とハドラスの簡単な違いとなります。
それでは施工の様子をご紹介していきますね。
まずは下地コートを塗る前のクリーニング作業になります。
見ての通り手垢などを回避するために手袋をして作業しています。
コーティングをするうえでここまでやる販売店は多分あまりないと思います。
この後に下地コートを塗っていきます。
この下地コートが一番大切らしく、ここがいい加減だとムラの原因などに繋がるそうです。
ペダルはクリートや靴でガシガシやるのでコーティング自体は他よりも持ちません。
なので普通こちらはコーティングされないそうですが、サービスで行っているそうです。
ペダルは保証対象外ですよ(^^ゞ
今回の施工は完成車とホイールのセットで行っていただきました。
ハブにも指でしっかりと塗り込んでいっています。
ニップル周りも丁寧に塗り込まれていました。
スポークも1本1本丁寧にムラなく塗っていきます。
自転車は車と違って非常に入り組んだ部分が多くあります。
ポリッシャーを使おうにも半分も使えないうえにエッジの部分に掛かる圧が疎らになるので
かえってムラの原因になりかねないそうです。
なので本当に細かく丁寧に根気よく塗るしかない...。
こちらが下地コート + 1層目となります。
マットカラーが一旦ですが艶が出たように見えます。
コートを重ね塗りすることで色も落ち着いてマット感が引き締まって見える、とのことです。
正直、このとき疑いの眼差しで見ていました。
水を吹きかけるとすでに撥水効果が現れています!
ちなみにこれは検証実験をしているのではなく、硬化を促すために水を掛けています。
ハドラスは水分を得ることによって硬化を始めます。
ビックリなのがブラケットもその効果が得られます。
話によると経年劣化によるねっとりするアレも防げるそうです!
ただブラケットもサービスによる施工なので保証対象外となります(^^ゞ
それでもやるとやらないではかなり劣化速度が変わると思いますので
オマケと言えど嬉しいサービスだと思います。
ここからは反復作業です。
クリーニング→下地コート→1層目→2層目→3層目と計5回作業。
こちらが2層目のコートですね。
1層目の時よりも色の発色が抑えられて、マット本来の質感が戻ってきた感じがしますね。
マット系の場合は色に深みが増すイメージですね。
反復作業なので作業工程の写真は省きます(笑)
そしてこちらが3層目が終わった後になります。
触ると分かるのですが、マット独特のザラザラ感は消えてしまいます。
ツルツルまでとはいきませんが、さらさらした手触りに変わりますね。
この手触りを変えたくない人はガラスコーティングはしない方が良いと思いますが...
マットがずっとマット感を維持できるのならば決して損ではないと思いますよ。
さて、外で最後の行程の霧吹きによる水掛けです。
ブラケットですらこの撥水力です。
写真だけでは分かり難いと思うので動画も撮っておきました。
最初にお話しましたが、ハドラスは水分と反応して効果が始まります。
なので1層塗り終わるたびにこの作業を繰り返していきます。
それでは撥水力のパフォーマンスをしてみましょう!
え〜、初めての動画で緊張してブロアーのスピードにカメラマンがついていけておりません(笑)
ゴメンナサイm(_ _)m
それでも要所要所で分かっていただけるかと思います。
妨傷、防錆、防汚、防水、耐熱と...
紫外線による変色も防げますので、外にしか自転車を置けない方にも強い味方です。
30,000円と非常に高額ではありますが...
ちいさな自転車家ではもう間もなくJACSSによる分割支払いが可能となります。
良いものであるのは間違いなし!
そのためにちいさな自転車家は一肌脱ぎます。
最大12回支払いまで
金利手数料0円!
月々2,700円(計12回)で3年の保証付きガラスコーティングが手に入ります!
エントリーモデルの自転車でも十分にかける価値がありますよ!
ハドラスのガラスコーティングのお問い合わせはちいさな自転車家まで!
番外編
ここからは私個人の私見となります。
ハドラスのコーティング作業時間はまさに半日作業でした。
1日で出来る作業台数は一人2台くらい。
ハドラスコーティングの施工資格者(ハドラス販売元で厳格に決められているようです)は
全国でたったの4人だそうです。
こちらのコーティング屋さんはそのうちの2人がみえるそうなので結構凄いことですよね?
さらにハドラスは完全硬化まで2週間ほど掛かると案内しています。
(※施工して1日後には他の作業しても問題ないそうです)
先にも触れましたが自転車屋で行うコーティング施工の相場は10,000円前後です。
それはあくまでも自転車屋がコーティングするから出来る価格設定だと感じました。
割に合わない、これが正直私の思う感想です。
お客様の立場から考えれば、大切な自転車をお守りするには最高の装備の一つだと思います。
それくらいにガラスコーティングというのは魅力的に思いました。
ただ自転車屋として診た時に、この施工時間と手間はその他の接客や整備、修理の時間を
全て投げ出して行わなければなりません。
店舗規模の大きいお店ならばより企業利益を求められると思います。
そんな中で今回のような施工品質を維持し続けるという事は
企業が求めることと正反対だと思います。
現に、別のガラスコーティング剤の販売元から取扱店にそういった施工者が出てきていると
(※そういった施工者:品質を維持していない施工者)
連絡が出たケースもあるそうです。
車屋ですらコーティングは外注しています。
それくらい整備の仕事は品質維持が難しいのです。
加えて我々はお客様へ商品の説明もせねばなりません。
これだけ抱えてしまうと、どれかが疎かになってしまうという懸念が私自身にはあります。
我々は自転車屋のプロです。
それは自転車の仕組みに精通して、メンテナンスや修理に長けている証でもあります。
コーティング屋はコーティングのプロです。
いかに美しく仕上げるか、いかに綺麗にコーティングを塗るかをするのが彼らの仕事です。
プロの仕事を両立させるというのは、そんなに簡単なことなんでしょうか?
例えるなら囲碁と将棋をプロとして両立させる、こんなことは到底成し得ません。
ならば私にできることは何か。
せめてお客様の手に届きやすくすることと思い、分割支払いにすることで
お客様の大切な自転車を守る最高の装備の一つを提供しようと考えました。
餅は餅屋
その技術の生粋さをぜひご堪能ください。