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スタッフのカトウです(@_@)
ようやくお店も落ち着いたかと思いきや点検や修理の件数がここ最近増えております(汗)
自転車の定期点検ですが、年1回は行ってあげて下さいね(^.^)
消耗品や定期的に交換が必要な個所はおおよそ1ヵ所につき2,000円くらいが予算となります。
定期点検を怠って故障してから持って来られると...
それらが積み重なっていたり1ヵ所の修理費が高くなったりします(^_^;)
そういう自転車の修理費の相場は大抵10,000円〜15,000円くらいになるのが多いです。
一般車の場合だと買い替えを検討されてしまうケースが多いのですが
購入されてから2〜3年くらいしかたっていない自転車がほとんどです。
もったいないですよね...
ぜひ大事に乗ってあげて下さい。
ブログ本題です。
名古屋で小径車専門店ってほとんどないのですが
興味を持って来店される方がようやく増えつつあります(^O^)
街中を見てると結構小径車に乗っている人って多いんですよね!
そんなわけでようやく本職(?)を診る機会が増えてきました(笑)
小径車の魅力は何と言ってもその中途半端さ!!
一般車よりは走るがスポーツ自転車よりは走らない
スポーツ自転車よりは安いが一般車よりは高い
スペック的にいえばスポーツ自転車の方がコスパが良い!!
もしかして小径車をディスってますか?(汗)
いえいえ、振る方向が違うんですよ。
思い切り自分を表現したいカスタマイズをしちゃってください!
半端ゆえに誰からも批評されません。
それゆえどんな無謀なカスタマイズも許されてしまいます(笑)
小径車の魅力...
唯一無二の自由が許されている!(笑)
これに尽きます\(◎o◎)/!
そんなわけでやっちゃいましょう!
購入されてから5,6年、しばらく眠っていましたが再び乗り始めたいと持ち込まれました。
カスタマイズのベース車として選ばれやすいGIOSのMIGNONですね。
ブルホーン化をさせたりと多少はカスタマイズされていますがなかなか思い切れなかったようです。
しかし!!
全てが許される小径車に於いて、ここで己の殻を破ることとしましょう(笑)
レストアついでにフルカスタマイズをご依頼いただきました。
「実用的に行きたいけどお洒落にしたい。」
お客様のイメージとする完成車に近づけるためにヒアリングをしつつパーツを選定
ご予算を提示させていただき了承をいただきました。
それではカスタマイズ開始です!
まずは車体を完全にバラして清掃していきます。
屋内での洗車は無理なのでワコーズのフォーミングマルチクリーナーで綺麗に拭いていきます。
水の使えない方はこちらはかなりオススメですよ!
綺麗に落ちていくので夜中でも真冬でもお構いなしで洗えます(笑)
そして大きな傷はタッチペンで補色していきます。
一晩乾かせたら同じくワコーズのバリヤスコートを掛けていきます。
一方フォークを確認すると錆が発生しています。
どうやら塗装されていない部分から錆が発生して侵蝕しているようですね。
下側のリテーナーがその錆の侵蝕にやられていたので一旦リテーナーを清掃してみるものの
新品に換えた方が早そうだったので新品に換えることとしました(笑)
清掃したらこちらは被害がなさそう。
まだ一部錆が残っていたのでさらに錆を落としていきました。
BBも新しくしてチェーンリングは48T→54Tへ変更しました。
何が変わるかというと、走れる速度域が変わります。
ママチャリを漕ぐような感覚で走ると29km/h→33km/hとなりました。
たった3km/hと思うかもしれませんが、体感としては結構変わりますよ。
それにしっかりと漕ぐともっと顕著に変わってきます。
その代償として上り坂で使える範囲が狭まってしまうので
リアのスプロケットを11-28T→11-30Tへとワイド化にしてみました。
個人的にはもっとワイド化する方が好きなのですが(笑)
そしてお客様が過去に買った遺物、BROOKSのサドルを今回使ってみました。
以前使ってみたところギシギシ音が鳴るということで使用を控えていたそうです。
メーカーに対処方法を聞きながらメンテナンスを行ってみることにしました。
オイルもあまり塗っていなかったようなのでオイルを取寄せて塗っていきます。
皮もテンションの張り直しをしてあれこれしていると...
試し乗りをしても音が鳴りません。
どうやら無事治ったようですね(*^^)v
ワイヤー類はまだ通していませんが、大きな取付はほぼ終わりました。
こうやって一つ一つを丁寧にやっていくと...
このように完成しました!
それでは見ていきましょう。
チェーンカバーが無くなったこと、チェーンリングが大きくなったことで
変速時にチェーン落ちが起こりやすくなりました。
内側にも外側にも落ちやすいということでコの字型でカバーできるチェーンガードを取り付けて
今度はちゃんとワイヤー類が通っています。
アウターには日泉ワイヤーを使って耐久性とクラシカルなデザインに仕上げてみました。
エンドのパーツにはアクセントにゴールドを使用してあります。
変速機はクラリス変更してコンポーネントをロード寄りに変えていきました。
前後のブレーキ本体もクラリスに変更することでブレーキ剛性が上がったと思います。
小径車と言えど本気で踏めば普通に40〜50km/hは出てしまいます。
最初から付いているブレーキはそのような速度域を想定していないので
イマイチ効きが良くありません。
こういったカスタマイズをされる際には是非ブレーキ本体も見直してみて下さいね。
シフトは今までのトリガータイプからWレバーへ変更。
これだけでなぜかレトロ感に見えてしまうのは何か補正が掛かってるんですかね(笑)
今回はフロントギアが無いためレバーは右側だけです。
ノンインデックスタイプだと変速にコツが要るので、敢えてインデックスタイプのレバーにしました。
手入れの終わったBROOKSは輝きが違いました(笑)
というよりも正直に言いますと私は皮サドルは反対派だったんです。
座り心地は固いし雨には弱いし、良い事ないじゃんと。
しかし今回でその考え方は変わりましたね。
使われて馴染んでいく皮サドルは座りやすい!!
これは正直言って目から鱗でした。
機会があったら私も皮サドルに換えてみるつもりです(*^^)v
さて、皮サドルということでバーテープも皮に拘ってみました。
BROOKSも良いですが、ここはパーツ合同展示会で見つけた新ブランドmaware(マワレ)
豚皮を使用しており、触り心地が柔らかく手にしっくりと馴染んできます。
既にお気づきの方もみえると思いますが、ブレーキレバーはギドネットレバーを使用しています。
これで通常のポジションに加えてブルホーン側を使っていても簡単にブレーキ操作が行えます。
実際に動作確認のために試走させていただいたのですが、使い勝手は非常によく
それでいてスポーツ走行も出来てしまう優れモノとなりました。
今回のカスタマイズ費は車体の購入価格以上の費用が掛かってしまっていますが
全くの新しい1台が仕上がっておりますので、
もう1台購入していただいたと思っていただいても過言ではありませんね(^^ゞ
あなたのところに眠っている自転車がありましたら、これを機会にカスタマイズしてみませんか?